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file: 003   Title: 生物地理学的な表徴種 
  Cobitididae    
 Cyprinidae    
   北海道に生息する淡水魚の中で、ここで紹介する三種類は生物地理学的な表徴種と言われる。
  生物地理学的に重要とは、北海道の成り立ち(地史)の傍証として有効だということ。
  その理由は、これら三種が生涯を淡水域のみで過ごす、一次的純淡水魚という点にある。
  ここでの一次的とは、系統的に塩分耐性が無いため、海を泳いで島から島へ渡って来れないという意味。
-

 「6本ヒゲの川どじょう」
  JPN: フクドジョウ
          (旧称:-)
  SCI: Noemacheilus toni 
  ENG:
  RUS: 
  End (IUCN):
  End (JPN):
  End (Hokkaido):

左写真: フクドジョウ。
 石狩・札幌市内

特徴
・ ヒゲが3対(6本)。

 

注意
   フクドジョウは、流れのある川に棲む。
  ドジョウ科とされていが、タニノボリ科に属するという説もあるようだ。
  細長くスマートな体形なのに、身体のヌメリ故かブヨブヨしているように感じる。
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 「
8本ヒゲの沼どじょう
  JPN: エゾホトケ
          (旧称:-)
  SCI: Lefua nikkonis
  ENG: Eight-barbel loach
  RUS: 
  End (IUCN):
  End (JPN):
  End (Hokkaido):
 
左写真: メスを探してうろつくオス。
  石狩・札幌市内

特徴
ヒゲが4対(8本)。ただし、1対は鼻ヒゲ。
・オスの身体には目立つ一本の黒い条がある。


注意


   エゾホトケは、湿地や細い水路に人知れず棲息しているヘンな魚である。
  実は夜行性で、産卵期以外は日中にはあまり目にすることは無い。
-

 「
沼のウグイ
  JPN: ヤチウグイ
          (旧称:-)
  SCI: Ls
  ENG: ch
  RUS: 
  End (IUCN):
  End (JPN):
  End (Hokkaido):
 
左写真: ヤチウグイの群れ。
  釧路・阿寒川水系

特徴

・。


注意


   ヤチウグイは、神出鬼没な魚である。名前にある“ヤチ”とは谷地=湿地・沼を意味している。
  採集しようとしても、閉鎖された池沼以外では採れる時と採れない時の差は激しい。
  突然湧いたようにウジャウジャいる時があるかと思えば、数日後に一匹も見当たらなくなることもある。
  どうやら群れで行動してるようで、目と鼻の先でもちょっと場所がズレるとまったく姿を見ない。
  おそらく、北海道に棲息する淡水魚の中でその生態を追跡するのが最も困難な種類だと思う。
  
参考図書)
  003-01: 後. (****) ト. 北. ISBN



-lamprey----
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