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file: 001   Title: トゲウオ類の巣 
  Gasterosteidae    
   トゲウオの仲間は巣を作って卵を保護する行動で知られている。
  魚の巣、それも穴や物陰を巣として流用するのではなくて、ちゃんと材料を集めて束ねて形にする。
  北海道で見られるトゲウオ類の巣は、いずれもオスが作りそして守っている。一国一城の主なのだ。
  慣れないうちは周りの環境と同化していて見つけ難いが、オスの動きを目で追っていくとバレバレ。

 「トミヨ属淡水型の巣と産卵」
  JPN: トミヨ属淡水型種鱗板不連続型
          (旧称:イバラトミヨ)
  SCI: Pungitius sp. Freshwater type
  ENG:
  RUS: 
  End (IUCN):
  End (JPN):
  End (Hokkaido):

左写真: 巣に入ろうとするメスをせかしているオス。

特徴
・ 背棘は9-10本。
・水中で観察する際の重要な識別ポイントは、
 オスの腹棘内側が青-水色を呈している点。

注意
   トミヨ属の巣はボール状や葉巻状をしていて、通常は水草の茎や根あるいは落枝といった物に固定されている。
  そして、基本的に巣の位置は河床や池底よりも高い。
  パッと見、ピンポン球大のゴミ団子が水草に引っ掛かっているイメージ。
  巣を守っているオスは、非常にマメに巣の形を整えたり、中にある卵に水を送ったりしている。
  近くに他のオスが近づいてきた時はモウレツな勢いでアタックしに行く。かなり、忙しない。
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 「イトヨ属太平洋型の営巣」
  JPN: イトヨ属太平洋型種河川型
          (旧称:イトヨ)
  SCI: PGasterosteus sp. Pacific ocean form
  ENG:
  RUS: 
  End (IUCN):
  End (JPN):
  End (Hokkaido):
 
左写真: 巣の中に水を送り込んでいるオス。

特徴
・ 背棘は3本。
・水中で観察する際の重要な識別ポイントは、
 うーーん

注意


   イトヨ属の巣は河床や池底よりも低い位置にある。
  底をスリ鉢状に窪ませて、その上を巣の材料で覆いをしたような構造になっている。
  パッと見、底に開いた小さな穴の周りに溜まったゴミの丘。
  
参考図書)
  001-01: 後藤晃・森誠一/編著. (2003) トゲウオの自然史 -多様性の謎とその保全-. 北大図書刊行会. ISBN4-8329-8041-6



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